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FGF-2
2014年03月18日
先日放送されたNHKニュースウオッチ9で、再生医療が取り上げられていました。
その中で、“FGF-2”という特殊な薬剤が紹介されました。
日本語では、“塩基性線維芽細胞増殖因子”と言います。
ちょっと舌を咬みそうな長い名前ですね。
このFGF-2は体の組織を再生する能力がひじょうに高く、
様々な治療への応用が期待されています。
歯科の分野では歯周病。
歯周病は歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてなくなってしまう病気です。
その歯槽骨をFGF-2で再生させようという研究が進んでいます。
他にも歯槽骨を再生させる薬剤はすでに臨床応用されていますが、
FGF-2はさらにその能力が高いと思われます。
日本国内では、大阪大学を中心に全国の大学歯学部が共同研究を実施し、2012年に「歯周炎罹患歯に対するFGF-2投与の長期的効果および安全性の検討」というタイトルの論文を日本歯周病学会誌に掲載しています。
私もFGF-2に大きな期待を寄せています。
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