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2014春期日本歯周病学会
2014年05月28日
先週末、岐阜の長良川国際会議場で歯周病学会が開催されました。
この会議場は安藤忠雄氏の設計で、コンクリ打ち放しの外観に卵のようなドームがあったり、不思議な形をしています。
実は学会当日は時間に余裕が無く、建物の外観をじっくり見ていなかったため、後で写真を見て気がついたのですが、、、。
学会だけではなく、もっと建物も見ておけば良かったと思いました。
会議場が安藤氏設計というのはタクシーの運転手さんに教えてもらいました。
その他にも、マラソンの高橋尚子選手出身の高校があることや、長良川沿いには“高橋尚子ロード”と呼ばれるランニングコースがあることなども。
長良川に架かる橋を通過する時に実際の高橋尚子ロードを見ることができたのですが、きれいに整備されたコースで、走るにはとても気持ち良さそうでした。
その後運転手さんの話は止まらず、お孫さんが埼玉に住んでいて「おじいちゃん遊びにきて」と言われるがなかなか行けないこととか、話の方向が逸れ始めて身の上話の様相を呈してきたのでどうしようと思っていたところ会場に到着となり一件落着。
さて、学会ですが、今回も歯周病と全身疾患の関連性に関する研究報告を中心に発表を聞いてきました。
マウスでの実験ですが、歯周炎を起こすとTリンパ球の免疫応答能が全般に低下することから、重篤な歯周炎では全身免疫能が抑制されていることも推測されるとの報告がありました。
また、P.gingivalisという歯周病菌が腸内細菌叢を変化させ、それが起因となって全身的な炎症を引き起こしている可能性もあるとの発表もありました。
これらの内容から、重篤な歯周病に対しては口の中への対応だけでは治療が不十分であることが推察されます。
糖尿病などもそうですが、歯周病治療を進める上で、全身の健康管理は増々重要になっています。
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