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むし歯が減った!
2015年01月27日
1月23日に文部科学省が2014年度学校保健統計調査の内容を発表しました。
報告書の内容を一部引用してみます。
引用元:文部科学省ホームページ
「むし歯(う歯)」
- 平成26年度の「むし歯」の者の割合(処置完了者を含む。)は、幼稚園38.46%、小学校52.54%、中学校42.37%、高等学校53.08%となっており、全ての学校段階で前年度より減少している。
- 「むし歯」の者の割合の推移をみると、幼稚園は昭和45年度、小学校、中学校及び高等学校では昭和50年代半にはピークを迎え、その後は減少傾向にある。 また、「未処置歯のある者」の割合の推移は、全ての学校段階で昭和23年度の調査開始以降過去最低となっている。
- 「むし歯」の者の割合を年齢別にみると、9歳が59.84%と最も高くなっている。また、処置完了者の割合は、8歳以降未処置歯のある者の割合を上回っている。
「12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)等数」
中学校1年(12歳)のみを調査対象としている永久歯の1人当たりの平均むし歯 等数(喪失歯及び処置歯数を含む)は、前年度より0.05本減少して1.00本となり、 昭和59年度の調査開始以降ほぼ毎年減少し、過去最低となっている。
この報告から、中学1年生(12歳)の一人平均むし歯数では、調査が開始された30年前のほぼ5分の1にまで減少していることがわかりました!
予防への意識が年々浸透していると思われます。
しかし、実は、本当に気をつけたいのはこの後なのです。
次のグラフ(引用元:文部科学省)を見てください。
このグラフを見ると、10歳から12歳にかけては、乳歯から永久歯への生え変わりの時期なので、見かけ上はむし歯が減っていくように見えます。
しかし、12歳を過ぎるとむし歯のある者の割合がまた徐々に増えていきます。
この時期には、親が子どもの口の中を見ることは少なくなり、さらに加えて、中学生や高校生は勉強や部活動などで忙しいため、定期検診で歯科医院を受診することが難しくなります。
そのため、知らず知らずの間にむし歯ができてしまうのです。
長期的なむし歯予防を考えると、正にこの時期、永久歯が生えてまだ間もない時期が重要です。
ぜひ、フッ素塗布やシーラント(歯の深い溝をコーティング剤で埋める処置)などの予防処置や定期検診を受けましょう!
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