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糖尿病1000万人
2017年09月24日
厚生労働省が2016年に行った国民健康・栄養調査の結果が先日公表されました。
なんと糖尿病有病者が1000万人に達したということです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html
この状況は私たち歯科医師も注目しなければならないと思います。
歯周病は糖尿病の6番目の合併症とも言われ、近年は歯周病と糖尿病の密接な関係が様々な研究で明らかにされており、糖尿病有病者が増加しているということはそれだけ歯周病リスクのある人も多くなっている可能性があるということです。
さらにこの報告は、糖尿病有病者のうち23.4%が治療を受けていないことも指摘しています。
糖尿病の方は口腔内の歯周病治療だけではどうにも改善がみられないということがあり、病状が安定しない人ほど歯周病の治療も難しい傾向があります。
逆に、糖尿病の病状改善のためにも歯周病治療が必要になります。
最近では内科からの紹介で、歯周病の治療を受けるように言われて来院される糖尿病患者の方もいらっしゃいます。
糖尿病も歯周病もどちらか一方だけの治療では効果が限られてしまうことも考えられるため今後はさらに医科と歯科の連携が重要になるでしょう。
糖尿病の治療を受けている方でまだ歯科を受診されていない方は是非一度お口の検診を受けてください。