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イーロンマスクのツイートから
ちょっと気になるツイートを見かけました。
2017年11月14日
世界的な起業家でテスラモータズやスペースX社のCEOなどを務めるイーロンマスク氏が9月4日に発信したツイートです。
“China, Russia, soon all countries w strong computer science. Competition for AI superiority at national level most likely cause of WW3 imo.”
「中国、ロシア、すぐにあらゆる国が強力なコンピュータサイエンスを持つようになるだろう。私の考えでは、国家レベルでのAIの優位性に関する競争が恐らく第三次世界大戦の原因となるだろう。」
このツイートですぐに手塚治虫の代表作「火の鳥」が頭に浮かびました。
その中の未来編という作品中では、人類は悪化した地球環境を避け、五つの人口巨大都市メガロポリスに住んでいます。それぞれの都市は人工知能によってコントロールされ、あらゆる事柄がこの人工知能によって決定されます。人々はそれに従わなくてはなりません。その人工知能の暴走によりメガロポリス間の核戦争が勃発するという設定です。
この作品は1967年から翌1968年にかけて描かれました。
今からちょうど50年も前に手塚治虫が描いたSF漫画の世界が現代のイーロンマスクのツイートとリンクして何とも言えない不安感を覚えます。
まだ実質的な人工知能が存在していない時代であったにもかかわらず、手塚治虫はすでにその危うさを感じ取っていたのでしょう。
かつては“SF=サイエンスフィクション”であった世界観が限りなく“SF=サイエンスファクト”に近づいているように感じられます。
地球の未来がこのようなディストピアとならないように祈るばかりです。
イーロンマスクには火の鳥の感想を聞いてみたいです。