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歯周組織再生剤リグロス(FGF-2)
2018年02月26日
先日、東京医科歯科大学で行われたリグロスという歯周組織再生剤についての講演会に出席してきました。
講師はこの薬剤の研究・開発を進めてきた大阪大学歯学部の村上伸也教授です。
リグロスは線維芽細胞増殖因子(FGF)と呼ばれるタンパクの一つで、歯周病によって失われた歯根周囲の骨(歯槽骨)の再生を目的とした薬剤です。
このFGFにはFGF-1からFGF-23まで番号がついたグループ(ファミリー)があり、リグロスはこの中のFGF-2にあたります。
FGF-2はこの他に床ずれなどの皮膚潰瘍の治療薬としても使用されていますが、実はこのリグロス、医科領域も含めて世界で初めて「組織再生」を謳った薬剤だそうです。
講演会ではリグロスの基礎から実際の臨床で使用する際に注意すべきことなど詳細なお話がありました。
原井デンタルオフィスではリグロスを使用した再生治療にも対応しております。
歯周病の状況によって適応が異なりますので詳しくはお尋ねください。