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歯周病学会で発表してきました
2018年06月07日
6月1日、2日と開催された日本歯周病学会に出席してきました。
今回の学会では私自身久しぶりの発表もあり、良い緊張感で臨むことができました。

発表は「デジタルパノラマX線による歯槽骨レベル測定の新システム」というタイトルで、歯周病によって失われる歯槽骨(歯を支える骨)の状態をデジタルX線画像上で計測するソフトウエアについて臨床評価したものです。
このソフトウエアは6年ほど前、私がクリニックを開業する際にレントゲン機器メーカーのアクシオンジャパン社にアイディアをお話しして開発を進めていただいたものです。
従来はデンタルX線写真という小さいサイズのX線写真を10枚ほど撮影してから手作業で歯槽骨の吸収量を測るという方法が用いられていましたが、このシステムでは全体的なX線写真を1枚撮るだけでよいため、患者と歯科医師双方の負担を大きく軽減することができることから歯周病診断へも大きく貢献できるのではないかと期待しています。
学会に参加された多くの方からの貴重なご意見を今後このソフトウエアにフィードバックしていこうと思っています。