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第13回日本抗加齢医学会総会

2013年07月04日

先週末の3日間、横浜でアンチエイジングの学会があり、

私は金曜日午後と日曜日に参加してきました。

 

学会には毎回テーマがありますが、

今回は「アンチエイジングでつながる医学 Share and Spread Anti-Aging Medicine」でした。

 

日本抗加齢医学会は、さまざまな医学分野の研究者や臨床医が参加するとても幅広い内容の学会です。

内科、外科をはじめとして、歯科、眼科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、さらには東洋医学まで、

実に多くの専門医が参加しています。

これらの異なる分野を横断して医療を共有していこうというのが今回のテーマの主旨です。

 

今回も興味深い内容の講演やシンポジウムがたくさんあり、どの会場へ行こうか悩んでしまうほどでした。

 

私が特に印象に残ったのは、

「次世代の医療を考える 機能性医学と抗加齢医学」と、

「長寿遺伝子研究のいま」というシンポジウムです。

 

一つ目のタイトルにある“機能性医学”という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、これは、高血圧や糖尿病、アレルギー、

腰痛、肩こりなどの慢性疾患に対して、対症療法ではなく根本治療を目指そうという医療です。

 

慢性疾患は様々な要因が複雑に絡み合って発症、進行していきます。

そのような疾患に対しては一律の治療ということではなく、もっと個別化した治療が必要になります。

 

それには、遺伝的および環境的背景の分析から、疾患のある臓器のみならず、

全身的な生理的要因の相互作用を考慮した病気の理解が必要です。

また、“疾病の治療”ではなく“患者の治療”である、ということや、“病気がない状態”が“健康”ではない、ということを

考慮することも機能性医学の大切な要素であることがシンポジストの医師から語られました。

 

日本では38兆円近い医療費のほぼ80%が慢性疾患への対症療法に終始しているという報告があり、

その現状を考えると、現在ではまだまだ慢性疾患への根本的な対策が行われているとは言い難い状況であると思われます。

 

私は、2009年の日本歯周病学会で「歯周病発症に与える患者間の個体差の影響に関する考察」というタイトルで、

個人差を強調した内容の研究発表をしています。

この当時、まだ私には「機能性医学」という考えはありませんでしたが、

歯周病という慢性疾患に対して、さらに個別化した診断と治療の必要性を感じていました。

 

一見同じような条件 (年齢や性別、歯磨きの仕方、生活習慣、定期検診もしているなど多項目) の歯周病患者でも、

その発症および進行状況、治療後の再発などに大きな違いが認められる事があり、

時にはそれらを正確に予測、診断することが困難である、という経験があったからです。

 

「機能性医学」という考え方は、“病気”ではなく“人”を診るという臨床的立場から導かれるのは必然であるように思われます。

 

 

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