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眼抗加齢医学研究会
2013年09月19日
9月は学会シーズンです。
この時期には様々な分野の学会や講習会が開催されます。
日曜日に、眼抗加齢医学研究会の講習会に参加してきました。
眼?と不思議に思われるかもしれませんね。
私の所属する日本抗加齢医学会は、その下部組織として、
分科会と呼ばれる専門性の高いいくつかの研究会を持っています。
(日本抗加齢医学会ホームページ http://www.anti-aging.gr.jp)
分科会には、眼抗加齢医学研究会の他にも、抗加齢歯科医学研究会や脳心血管抗加齢研究会など、
また、「見た目のアンチエイジング研究会」というちょっとユニークなネーミングの研究会もあります。
私は日本抗加齢医学会の専門医資格を取得していますが、
5年に一度の資格更新のためには学会の総会や分科会の講習会に参加して一定の単位を取らなくてはなりません。
抗加齢医学会は歯科だけの学会ではなく、医科の様々な分野から成り立っていますので、
自分の専門以外の研究会に参加しても単位が認められます。
私も抗加齢医学の専門医として幅広い知識を身につける必要性を感じており、
他科の研究会にも積極的に参加しようと思いました。
人の体はパーツ毎に独立して機能しているわけではありません。
歯科医師といえども、口腔内だけではなく、
専門分野以外の知識も積極的に身につける必要があると思います。
実際に、全く畑違いと思われる分野でも臨床を行う上で重要なヒントになることもあります。
今回の講演では、サーカディアンリズムとブルーライトの話が興味深いものでした。
サーカディアンリズムとは、約24時間周期の体のリズムのことをいいます。
ブルーライトは、紫外線に近い約400ナノメートル前後の波長の光のことで、
パソコンやスマートフォンの画面などLEDを使用したディスプレイから発せられます。
ブルーライトを浴びると、メラトニンという睡眠に関係するホルモンが抑制されるため、
就寝前にパソコンやスマートフォンの画面を見すぎると眠れなくなり、サーカディアンリズムが狂ってしまうということでした。
そのことが、体に様々な悪影響を及ぼします。
これらのことは、眼科専門医が参加するブルーライト研究会のホームページにも
詳しく書かれています。
(http://blue-light.biz)
現代の環境では、ブルーライトを全く浴びずに生活するのは難しいかもしれません。
よく見ると、私のベッドサイドの読書灯もLEDであることに気づきました。
今回の話を聞いた後では、このライトで就寝前に読書するのはどうなんだろう?
とちょっと心配になりました。
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