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2013秋季日本歯周病学会
2013年09月22日
今日は群馬県前橋市で日本歯周病学会が開催されました。
私が今回注目していた講演は、糖尿病および冠状動脈性心疾患と歯周病の関係についての報告です。
歯周病学会では、歯周病治療を通して全身の健康増進を図るということを目的として、
数年前に“ペリオドンタルメディシン委員会”を立ち上げました。
今回の講演は、これまでのペリオドンタルメディシン委員会の活動内容をまとめたものです。
私たち歯科医師は、日常的な臨床において糖尿病の方の歯周病が思うように改善しないということを
しばしば経験します。
糖尿病の改善なくして歯周病の改善は望めません。
今回の報告はこのような経験を科学的に裏付けるものとなっていました。
最近は、糖尿病専門医側でも糖尿病患者に歯科受診を勧めるようになってきており、
歯科治療が糖尿病改善のキーポイントになるというコンセンサスができつつあります。
糖尿病や歯周病のように、多様な要因が発症や進行に影響を与える疾病は、
その疾患だけを考えていては片手落ちになるでしょう。
医科と歯科の連携が今後益々重要になってくると思われます。
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