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BBC出演の千葉ットマン
2014年11月12日
イギリスの国営放送BBCで配信しているポッドキャストに
6 Minute Englishという英語学習用のプログラムがあります。
私は通勤中によく聞いていますが、先日配信された“What makes a superhero ? ”
というタイトルのエピソードの中で“千葉ットマン”が紹介されていました。
千葉ットマン?と思われた方のために念のため、
千葉に出没する改造三輪バイクに乗ったコスプレのバットマンです。
今年の夏頃にその存在を知りましたが、まさかBBCに取り上げられるとは驚きです。
その後ネットで検索してみると、BBCのTV放送でも紹介されていました。
YouTubeに番組がアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=2CzHFhZFk3g
インタビューが絶妙。
千葉ットマンのしゃべり方が映画のバットマンのように渋い口調で、
しかも通訳まで同じようにバットマン調になっていました。
ポッドキャストで聞いたときは思わず笑ってしまいました。
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健康診断と医療費の関係 (2014秋季歯周病学会 その2)
2014年11月04日
先月の歯周病学会で印象に残った講演を少しご紹介します。
デンソーという会社の健康保険組合から、過去20年間に渡る従業員の健康診断と医療費の関係についての報告がありました。
従業員数8万人に対して20年の追跡調査というのはすごいと思いますが、
その結果、検診時のリスクによって10年、20年後の医療費が大きく変わるということがわかりました。
例えば、BMIが25以上の肥満の人では、それ以下の人に比べて10年後の医療費は2倍、さらに高血圧だと4倍になることや、
1日21本以上の喫煙者では非喫煙者に比べ入院率が14.3倍、入院医療費が32.5倍にもなることも示されました。
また、歯科との関連では、従業員7万人に対して15年間調査したところ、
歯周疾患のある人は、そうでない人に比べて歯科以外も含めた総医療費が17%高くなり、
糖尿病の併発率も1.5倍になることが判明しました。
さらにデンソーではこのような調査だけにとどまらず、口腔ケアを含めた健康保険指導も行っています。
すると、定期的な口腔ケアを受けたグループによっては総医療費が23%低減し、
逆に口腔ケアをあまり積極的に行わなかった場合、総医療費が24%も増加したグループがあったそうです。
このような「医療費」という観点から見ても、私たちの健康を長期的に考える上では健康診断や保健指導、
疾患の予防処置ということが非常に重要なポイントであることがわかります。
現在の健康状態に何の異常も感じていない人が10年後の自分の体調を想像するというのは難しいことかもしれませんが、
私も日常の診療の中でこのような調査結果もあることをお伝えし、
もっと予防の重要性を知ってもらえるようにしたいと思います。
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2014日本歯周病学会 in 神戸
2014年10月22日
日曜日の朝6時、品川発の新幹線に乗って神戸で開催された歯周病学会へ行ってきました。
神戸は高校の修学旅行以来、実に30年振りです。
新幹線を降り立つと駅のプラットホームから見える緑が印象的でした。
会場は神戸国際展示場です。
今回の学会テーマは「歯周病学温故知新」
今回は研究のお手伝いをしている大学院生の発表もあり、とても充実した学会となりました。
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今朝の驚き
2014年09月18日
今朝、ピーターバラカンがDJを務めるInterFMの「Barakan Morning」を聞いていました。
休日の午前中は、キッチンに立ちながら古いモノラルのラジオでよくこの番組を聞いています。
その中で、U2の新しいアルバムが取り上げられていたのですが、
なんと!驚くことにiTunesでは無料でダウンロードできるとのこと、
しかもiCloudを利用している場合には既に自動的にダウンロードされているというではありませんか!
(設定によるらしいのですが)
早速PCとiPhoneをチェックするとそこには見慣れぬアルバムジャケットが、、、。
タイトルは「Songs of Innocence」。
「勝手にダウンロードされても困るな」と思われる人もいるかもしれませんが、
高校生の時に「New Year’s Day」や「Sunday Bloody Sunday」で頭をガツンとやられて以来のU2ファンの私としては嬉しい限りです。
このプレゼント、“ボノらしい”感じがします。(ボノはU2のリードポーカルです)
それともう一つ驚きが。
「Barakan Morning」が今月で終了してしまうということで、なんとも寂しい。
ピーターバラカンがInterFMの執行役員をしていたのは知っていましたが、今年の6月で退任したそうです。
彼の特徴ある声での音楽談義を聞けなくなるのは残念ですが、また別な番組を持ってくれることを期待してます。
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オステオロジー
2014年07月14日
先日「オステオロジー」というインプラント関係の学会に参加してきました。
今まではヨーロッパで開催されていましたが、日本での開催は今回が最初です。
インプラントの様々な術式やそれらの科学的なバックグラウンドについて多数の講演がありました。
演者も国際色豊かで、日本を始めとして、スイス、ハンガリー、ドイツ、ブラジル等から著名なドクターが参加していました。
どの先生も個性豊かで話の内容も興味深く、長時間の講演にも関わらずあっという間に感じました。
また少し臨床の幅を広げられそうです。
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2014日本抗加齢医学会 in 大阪
2014年06月24日
今年も日本抗加齢医学会総会へ行ってきました。
会場は大阪国際会議場。
この2週間前には歯周病学会で岐阜の長良川国際会議場へ行きましたが、全国には以外とたくさん“国際会議場”があるようです。
(ちなみに、来年の開催予定地は“福岡国際会議場”です。)
大阪駅に到着した時、「本日、嵐のコンサートがある京セラドームへは、、、」みたいな案内の構内アナウンスが流れていてちょっとびっくり。
これは人気グループの嵐だったから?
久しぶりの大阪でしたが、相変わらず活気を感じました。
学会の方は今回もとても興味深い研究発表や講演、シンポジウムがありました。
私が注目したのは、「消化管からアンチエイジングを考える」というシンポジウムです。
このシンポジウムでは、NASH(非アルコール性肝炎)という病気の進行には腸内細菌が深く関わっていること、さらに歯周病菌も関与しているとの指摘もありました。
私も昨年9月のブログで腸内細菌検査についてお知らせしたことがありますが、最近“腸内細菌の全身への影響”ということに対する注目度が高くなっているように思います。ちょうど先月、歯周病菌が腸内細菌叢を変化させることによって全身の様々な組織に炎症を起こすという研究結果も発表されています。
http://www.nature.com/srep/2014/140506/srep04828/full/srep04828.html
口も腸もひとつながりですから、そこにいる細菌がお互いに影響し合っていることはなんとなく想像できますが、今まさに新たな医学的根拠が示されつつあります。
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インプラントは鮮度が命
2014年06月02日
インプラントはできたてが最も良い状態というのはご存知でしょうか?
焼きたてのパンはおいしいとか、とれたての魚は新鮮、みたいな感じですが、イメージとしてはまさにそのような感じです。
インプラントはチタンという金属でできていて、加工された直後は水分とひじょうに良くなじむ“超親水性”という性質を持っています。
しかし、時間の経過とともに水をはじく“疎水性”へと変化してしまいます。
これは、チタン表面に大気中の炭素化合物が付着することによって起こる変化であることがわかっています。
どんなに厳重にパッケージングされていても空気に触れている限りこの変化を避けることはできません。
ストローマン社製のSLActive®という新しいインプラントは、保存溶液に入れることでこの問題を解決しました。
インプラント埋入手術時にも製造直後と同じ超親水性を保つことができるようになり、術後の治癒期間が短縮されることになります。
日曜日に、この新しいインプラントの発表会を兼ねたセミナーに参加してきました。
実際の症例報告もあり、今後のインプラント治療に大きく期待できる内容でした。
原井デンタルオフィスでも積極的に取り入れていこうと思います。
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2014春期日本歯周病学会
2014年05月28日
先週末、岐阜の長良川国際会議場で歯周病学会が開催されました。
この会議場は安藤忠雄氏の設計で、コンクリ打ち放しの外観に卵のようなドームがあったり、不思議な形をしています。
実は学会当日は時間に余裕が無く、建物の外観をじっくり見ていなかったため、後で写真を見て気がついたのですが、、、。
学会だけではなく、もっと建物も見ておけば良かったと思いました。
会議場が安藤氏設計というのはタクシーの運転手さんに教えてもらいました。
その他にも、マラソンの高橋尚子選手出身の高校があることや、長良川沿いには“高橋尚子ロード”と呼ばれるランニングコースがあることなども。
長良川に架かる橋を通過する時に実際の高橋尚子ロードを見ることができたのですが、きれいに整備されたコースで、走るにはとても気持ち良さそうでした。
その後運転手さんの話は止まらず、お孫さんが埼玉に住んでいて「おじいちゃん遊びにきて」と言われるがなかなか行けないこととか、話の方向が逸れ始めて身の上話の様相を呈してきたのでどうしようと思っていたところ会場に到着となり一件落着。
さて、学会ですが、今回も歯周病と全身疾患の関連性に関する研究報告を中心に発表を聞いてきました。
マウスでの実験ですが、歯周炎を起こすとTリンパ球の免疫応答能が全般に低下することから、重篤な歯周炎では全身免疫能が抑制されていることも推測されるとの報告がありました。
また、P.gingivalisという歯周病菌が腸内細菌叢を変化させ、それが起因となって全身的な炎症を引き起こしている可能性もあるとの発表もありました。
これらの内容から、重篤な歯周病に対しては口の中への対応だけでは治療が不十分であることが推察されます。
糖尿病などもそうですが、歯周病治療を進める上で、全身の健康管理は増々重要になっています。
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青春
2014年05月09日
アメリカの詩人、サミュエル・ウルマンの「青春」という詩が新聞記事で紹介されていました。
似たようなニュアンスの言葉はよく耳にするのですが、この詩のことは今まで全く知りませんでした。
その一節、
「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」
「年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる」
ん〜、深いかも。
私は抗加齢医学(アンチエイジング)の専門医ですが、このような視点で“加齢(エイジング)”を考えることはとても大切なことだと思います。
肉体的なアンチエイジングを追い求めるあまり精神的なアンチエイジングがおろそかになっていないでしょうか?
原井デンタルオフィスがスタートして今月でちょうど2年になりました。
理想とする歯科医院を作り上げるにはまだまだやるべきことはたくさんあります。
理想を完結させることは難しいかもしれませんが、常にそれを追い求めることが重要だと思っています。
そういう意味では、私もウルマンの言う“青春”にあるとも言えるでしょうか?
しかし、同じ新聞記事には、続けて随筆家アービングの「お若く見えますねと言われたら、年をとったなと言われていると思え」という言葉が紹介されていて、そういえば最近、私もそのように言われたことを思い出してちょっと複雑な気持ちの今日この頃です。
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歯周病学講座非常勤講師に就任しました
2014年04月16日
この4月より、神奈川歯科大学の非常勤講師を務めることになりました。
所属は“神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔科学講座歯周病学分野”です。
先日、歯周病学講座の三辺教授をはじめ、社会歯科学講座の先生とも今後の歯周病研究についての意見交換を行ってきました。
このような場でのディスカッションは臨床医として様々な刺激を受けます。
大学レベルでの研究や最先端の治療方法を日常の臨床でも役立てていきたいと思います。
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